【仕様】 商品名数楽アート PEGASUS3−馬の鞍3−z=axy z=a(x ²-y ²) 本体寸法 D143mm×W143mm×H130mm 材質ステンレス(本体)/アクリル(ケース) 総重量3.0kg 製造日本大橋製作所 大橋製作所について メーカーの大橋製作所は1959年に大田区で創業した金属加工の専門企業で、精密な金属加工には定評があります。
制作は優れた金属加工技術を持つ同社の職人が手掛けます。
ステンレス鋼板をレーザーで切る際、溶けた破片が艶やかな鋼板に付着するのを防ぐためには、職人 の高度な技術が必要です。
また組み上げの際にも接続部に傷が付かないような特殊な治具を開発して手作業で組み上げるなど、随所に同社が長年培ってきた加工技術の粋が活かされている のです。
数学の美しさと職人の技が融合した高次元アート 「数楽アート」は、数学の2変数関数を金属加工技術の駆使により立体グラフ化した、ステンレス製アート・オブジェ。
「z=axy」、「z=a(x ²−y ²)」などの関数が示す軌跡に沿って切断した数十枚の鋼板を、職人が一枚一枚手作業で、ときに呼吸を止めながら格子状に組み合わせることにより、数式を“目に見えるアート”として表現しました。
見る角度によって表情を変える深遠なフォルム、幾重にも重なる幾何学構造が織りなす神秘的な輝き。
これらはすべて、たった2つの変数からなる数式から導きだされたもの。
「え? 数学ってこんなに美しかったの?」そんな声が聞こえてきそうですね。
さぁ、あなたは、どの関数に魅せられますか? 馬の鞍シリーズの3つ目の作品「PEGASUS III」は、PEGASUS Iの関数「z=axy」でもって、馬の鞍IIを特徴づける放物線の連なりを表現したユニークな作品です。
【解説】 図1は、横軸にx座標、縦軸にy座標をとり、対応するマス目に関数「z=xy」(これは、作品 「PEGASUS I」 の関数でしたね)によって導かれるz座標の値を示したものです。
また、図2は同じ方法で関数「z= x ²−y ² 」によって計算されるZの値を記したものです。
これは作品 「PEGASUS II」 を形作る関数でした。
さて、この二つの図表を見比べると……。
そうです、x=0、y=0のマス目を中心に図1を45度だけ反時計回りに回転させると、黄色に着色されたマス目が、図2のそれとピタリと一致しますね。
二つの関数がもつこの数学的特性を活かすことによって、PEGASUS IIIは誕生しました。
「神秘的な幾何学美の秘密は、ふたつの数式を結び付ける回転の妙にあり」──といったところでしょうか。
造形の美しさと共に味わう「理の美しさ」──これが数楽アートの醍醐味のひとつなのです